大人のペンギンにもある「衣替え」 期間限定ふわふわ姿

皆木香渚子
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 名古屋港水族館名古屋市港区)のケープペンギンが、「換羽時期」を迎えている。ふわふわとした古い羽根で体を覆われ、いつもと違う姿を観察できる。

 幼鳥から成鳥になる際にペンギンの羽根が抜け替わることは知られている。実は、成鳥にも羽根の抜け替わりがある。撥水(はっすい)性、断熱性を保つため、年に一度、繁殖期の後に生え替わる。

 ケープペンギンの換羽時期は繁殖期の後だ。多くの餌が必要な子育ての時期に向け、水中で体温を維持できるよう、羽根の機能を向上させる。アフリカ南部沿岸に分布するケープペンギン。北半球の日本では、生息地とは、換羽時期がずれ、5月上旬から8月中旬に生え替わる。

 2000年、船舶事故で生息地に重油が流れ込み、多くのケープペンギンが犠牲になった。ワシントン条約で商取引が規制される絶滅危惧種

抜けた羽根も正当な理由のない販売、他の施設への移動は禁じられている。

 とはいえ、大量の羽根は館にはやっかいな存在だ。担当の和田菜津実さん(27)は「マットに刺さって掃除が大変です」と話している。(皆木香渚子)