東大も京大もジワリ上昇 「志願したい大学ランキング」

編集委員・増谷文生
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 リクルート進学総研が、今年の「進学ブランド力調査」の結果をまとめた。高校3年生の「志願したい大学」のランキングをみると、関東、関西、東海の最上位の大学に大きな変化は見られなかったが、「有名」「地元」といったポイントで選ぶ生徒が例年と比べて目立った。コロナ禍でオープンキャンパスの機会が減るなど、大学の情報に接する機会が減ったことが影響しているようだ。

入試方法変えたあの大学も

 同社は2008年からこの調査を続けている。今年は4月に実施し、高3生約1万2千人から回答を得た。関東の生徒が選んだ「志願したい大学」の上位3校は早稲田、明治、青山学院で、関西は関西、近畿、同志社、東海は名城、名古屋、中京だった。例年トップ3に入る大学が大半を占めた。

 一方、順位を上げた大学を見ると、国立大が目立つ。関東では東大が昨年の20位から15位に上がり、千葉大(10位)や筑波大(13位)も一つ順位を上げた。

 関西では、大阪大が8位から5位に、京都大が15位から13位に上がり、東海でも静岡大が9位から6位、三重大が12位から7位に上がった。

 こうした傾向について、リクルート進学総研の小林浩所長は「(いまの高3生は昨年度)対面でのオープンキャンパスに参加できず、休校で高校での進路指導の機会も減ったため、情報が不足しており、知名度の高い大学や地元の知っている大学を選ぶ生徒が例年より多い。感染者が多い大都市を避ける傾向もみえる」とみる。

 個別の国立大で特徴的な動きがあったのが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために今年の入試で個別試験を取りやめ、大学入学共通テストの成績で合否を決めた横浜国立大。関東の男子に限ると24位から16位に、関東の理系に限ると22位から14位へと大幅に上がった。小林所長は「入試方法の大きな変更で志願者は大幅に減った。だが今年の3年生には『受験生のことを考えてくれている』という印象をもたれているのではないか」と話す。

 一方、今回の調査では、各大学でどの程度の授業がオンラインで行われているか、といった点が重視されている傾向は見られないという。「入学後のことは生徒たちにはまだ遠い話で、まずは近い入試の状況に注目しているようだ」と小林所長は話す。(編集委員・増谷文生

関東、関西、東海のランキングは

【高3生の「志願したい大学」】

※カッコ内は昨年の順位

●関東

1(2)早稲田

2(1)明治

3(3)青山学院

4(4)立教

5(7)中央

6(5)日本

6(6)法政

8(9)慶応義塾

9(7)東洋

10(11)千葉

==その他==

13(14)筑波

15(20)東京

●関西

1(1)関西

2(2)近畿

3(7)同志社

4(3)関西学院

5(8)大阪

==その他==

6(6)神戸

13(15)京都

●東海

1(1)名城

2(2)名古屋

3(3)中京

4(4)南山

5(5)名古屋市

==その他==

6(9)静岡

7(12)三重

18(24)早稲田