東大寺しめ縄用に田植え 大分・宇佐の小学生

大畠正吾
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 奈良市東大寺に飾る大しめ縄の材料になる稲を植える催しが、寺とゆかりの深い大分県宇佐市にある長洲小学校の5年生34人が参加して開かれた。秋には刈り取った稲わらが東大寺に運ばれ、長さ12メートルのしめ縄になる予定だ。

 大しめ縄は国宝にも指定されている東大寺転害門(てがいもん)にあり、4年に1度新調される。宇佐市とのつながりは749年、宇佐神宮の八幡神が、大仏造立を守護するために奈良市の手向山(たむけやま)八幡宮に鎮座する際、転害門から入ったといういわれにもとづく。

 田植えを企画したのは奈良市との交流事業などを続けるNPO法人「USA(うさ)ネットワーク」。4年前に新調したときにも、宇佐で育てた稲わらを現地に運び、児童たちも現地の人たちと交流した。

 6日、準備した稲は背丈があって、変色しにくいモチ米の苗。子どもたちは紙垂(しで)の付いた縄で囲った30平方メートルほどの田んぼで、横一列になって丁寧に植えていった。安達望華(もな)さん(10)は「東大寺に飾られると聞いて驚いたけど、貢献できてうれしい。できれば見に行きたいな」。

 稲は9月初めに刈り取り、同月23日のしめ縄作りで使われる予定。USAネットワークの里見和俊理事長(66)は「こうした体験を通じ、子どもたちに宇佐の文化や歴史を知ってほしい」と話していた。(大畠正吾)