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コロナ検査キット、トラブル急増 試薬は「営業秘密」

有料会員記事新型コロナウイルス

市原研吾、矢島大輔
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 新型コロナ対応をうたう「PCR検査キット」を巡るトラブルが増えている。国民生活センターによると、相談は昨年4月から今年6月までに全国で400件以上寄せられた。

 今春から急増し、10都道府県に緊急事態宣言が出ていた5月は100件を超えた。

 検査キットは唾液(だえき)などの検体を回収し、分析して通知するという触れ込み。「陽性」「陰性」の判定を出すほか、「高リスク」「低リスク」などと伝えるものもある。

 同センターによると、相談は「すぐに検査結果が出るとうたっているのに約束が違う」「結果が届かないので返金を求めたいが、業者と連絡がつかない」といった内容という。

5月に100件超、格安PCR検査キットのトラブル、即日お知らせのはずが…

 相談者は主に20~60代の男女。商談や出張などを控えて相手や自身の安心のため、3千~5千円ほどのキットをネットで購入することが多い。

 「検体到着から最短3時間で結果判明」など、メールやネット掲示板で素早く結果を知らせると宣伝するキットでのトラブルが目立つ。

 5月に相談が急増したのは、都市部を中心に再び緊急事態宣言が出されて対象地域が拡大したためとみられる。手頃な値段でドラッグストアやディスカウントストアでも買えるようになったことも要因という。

 厚生労働省は、医療機関の診断を伴わず、業者が検査のみを行うことは不適切との見解だ。市販されている簡易なキットは国が承認したものではない。

 店舗やネットでの購入は原則としてクーリングオフの対象外だ。

 同センターの担当者は「製造、販売、検査をどの企業が担っているかを購入前に調べ、問い合わせ先がメールのみではなく、電話や会社所在地も書かれているかを見てほしい」と話す。

 なぜ検査結果の通知が遅れるケースが多発したのか。今年1月の発売以降、約210万キットを売り上げたという業者(東京)が取材に応じた。

機器も試薬も「営業秘密」 以前はタピオカ販売

PCR検査キットを販売する業者に話を聞きました。記事の後段では、トラブルに遭った購入者たちの実例も。「コロナ禍の不安につけこむ」と問題視する国の関係省庁の対応についても紹介します。

 回収方法の変更による混乱や…

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