マニラの廃ホテルからかけ続けた電話 送還待つ男の後悔

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高嶋将之、田中紳顕
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 フィリピンを拠点に特殊詐欺に関与したとして、警視庁は15日、同国から強制送還された男10人を窃盗容疑で逮捕した。現地当局が2019年11月に日本人の犯罪グループとして拘束したが、コロナ禍で1年8カ月にわたり現地に留め置かれていた。ほかに収容されている男8人も近く強制送還される見通し。

 捜査2課によると、10人は住所・職業不詳の20~27歳。マニラの廃ホテルを拠点に、日本の高齢者らにだましの電話をかける「かけ子」をしていたという。

 逮捕容疑は19年11月、日本にいる仲間と共謀し、東京都渋谷区の60代女性に「詐欺犯人が持っていたリストにあなたの名前がある。キャッシュカードを封筒に入れて保管して」と警察官を装って電話をかけ、女性宅を訪問。偽のカードを入れた封筒とすりかえて盗んだというもの。

 警視庁が拠点を把握し、フィリピン当局に協力を要請。同国当局が男36人を拘束した。このうち18人は20年2月に強制送還され、東京地裁で懲役2年4カ月~4年6カ月の有罪判決を受けた。

拘束の男「罪を償いたい」

 特殊詐欺に関与したとして逮捕された男10人は、日本から約3千キロ離れたフィリピンからだましの電話をかけていたとされる。

 10人とともに拘束された日本人の男が昨年12月、朝日新聞の電話取材に応じた。男はいまもフィリピンの入管施設に収容され、近く強制送還される。

 男によると、無職だった20…

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