ハッカーも五輪はお祭り? 日本、情報共有に残る不安

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編集委員・須藤龍也 斉藤佑介塩谷耕吾、編集委員・吉田伸八
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 東京五輪の開幕まで1週間。「国家イベント」でもある五輪は、過去の大会でハッカーによるサイバー攻撃の格好の標的になってきた。東京大会をめぐっても、攻撃の「準備段階」ともとれる予兆があった。備えは大丈夫なのか。

 東京大会を狙ったサイバー攻撃の兆候はすでにあった。複数の政府関係者によると、英国側から2019年秋、「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が五輪のシステムに『サイバー偵察』を仕掛けている」という情報が日本政府にもたらされた。

 サイバー偵察とは、ネットを駆使した情報収集行為を指すとみられた。ロシア軍の情報機関が、サイバー攻撃の準備を仕掛けていたとも受け取れる。

 政府関係者によれば、情報提供をきっかけに内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が中心となって大会組織委員会などの関係団体やスポンサー企業などを調べたという。「実際は『アトス』のシステムが狙われたようだ。日本側で攻撃を受けた事実は確認できなかった」

 アトスは、国際オリンピック…

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