入院者や重症者、若年化 都のモニタリング会議

新型コロナウイルス

岡戸佑樹
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 15日に開かれた東京都モニタリング会議では、新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、病床逼迫(ひっぱく)の度合いが高まっている現状が報告された。高齢者へのワクチン接種が進み、入院者や重症者は若年化しつつあるが、このまま感染拡大が続けば、医療危機に陥る懸念が出始めている。

 「この状況が続けば、若年・中年層の中等症患者が増加し、遅れて重症患者が増加する可能性がある。このことを踏まえた入院医療体制の強化が必要だ」

 都医師会の猪口正孝副会長は、モニタリング会議でそう強調した。

 感染拡大が続く都内でいま、その割合を増しているのが比較的若い世代の感染者だ。会議で報告された直近1週間では50代以下が感染者全体の9割超に上り、20代だけで3割超を占めた。一方で、重症化しやすい65歳以上の高齢者は4・1%にあたる213人。第3波のピーク時(1月11日までの1週間)での1460人(11・5%)と比べて、人数も割合も大きく下がった。

 だが、それでも入院患者数は2023人と前週の1673人から急増。40代~50代の患者が全体の約40%と高く、30代以下も約33%を占める。60代以下の割合は約85%と6月上旬の65%前後から上昇し、入院患者の若年化が進む。

 13日には基礎疾患のない都内の30代男性がコロナで死亡したことが明らかになるなど、若年層でも死亡に至る危険がある。

 猪口氏は会議で「若年・中年層を含め、あらゆる世代が感染によるリスクを有しているという意識を強く持つことが重要」としつつ、「高齢者層は入院期間が長期化することが多く、医療提供態勢への負荷が大きくなる。このため、高齢者層への感染も引き続き徹底的に防止する必要がある」と訴えた。(岡戸佑樹)

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