極端から極端に振れることも 世論とは何か

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聞き手・岸善樹 聞き手・池田伸壹 聞き手・中島鉄郎
写真・図版
イラスト・長野美里
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 菅政権が東京五輪パラリンピックの開催で、中止や延期も多かった世論を押し切った。「世論は間違える」とテレビで口を滑らせた元大臣もいる。いったい世論とは何なのか。

好感度を気にする社会の空気感を反映、コロコロ変わる 渡辺あやさん(脚本家

 私たちは好感度にとりつかれて、自分を難しい状況に追い込んでいるのではないか。そんな思いもあって書いたのが、NHKのテレビドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」です。

 主役の大学の広報マンは、「清潔感。笑顔。意味のあることは言わない」をモットーに、ひたすら自分の好感度を死守しようとします。まるでひとごとのように風刺的な描き方をしていますが、実は彼のような部分は、私の中にもあるんです。

 好感度は、つかの間の平穏を手に入れるには、とてもコスパのいい方法です。

 記事の後半で渡辺あやさんは、好感度にこだわる社会はそれを気にしない人に対するバッシングを生みやすいと言います。選挙プランナーの松田馨さんは「政治家には『説明責任』ではなく『納得責任』が求められる」と指摘します。また、歴史学者の與那覇潤さんは「輿(よ)論」と「世(せ)論」の違いの視点から、極端から極端にブレてしまう世論の危うさに着目します。

 私たちの社会は、お互いの批…

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