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五輪無観客の判断、北海道知事「どういう議論で」

榧場勇太
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 北海道の鈴木直道知事は15日の定例記者会見で、札幌ドームでの東京五輪のサッカーの試合を無観客と決めたことに関し、決断の時間は「24時間切っているような状況だった」と振り返り、「誰が一体どういう議論の中で、(知事が無観客を判断することになったのか)教えていただく必要がある」と話した。

 札幌ドームの観客をめぐっては9日夕、いったん大会組織委が観客を入れて行うことを発表していたが、同日午後11時過ぎに鈴木知事が緊急会見を開き、無観客に決めたと発表した。翌日10日には、北海道の判断を受け福島県も無観客開催を決めた。

 鈴木知事の会見によると、観客を入れるかどうかは、国際オリンピック委員会(IOC)や国などによる5者協議で決定すると認識していた。8日夜の5者協議後に大会組織委員会から「(知事が)決められますよ」と言われ、「これはもう自分の責任で決めると判断した」と振り返った。「事実上、(8日の午後)11時とかにわかりました。次の日(9日午後)11時に会見していますから、(組織委との協議の時間は)24時間切っているような状況だった」「不眠で対応した」と明かした。

 9日午後11時過ぎに緊急会見で無観客開催を発表したことについては、「(同日の)24時までに回答してくれと言われた」と、組織委に判断を迫られていたことを明かした。緊急事態宣言下の東京都で一般のイベントでは有観客で行われている一方、五輪については「開催地である都知事が無観客で対応せざるを得ないという判断をされたと受け止めた」として、自らも無観客開催を決断したという。

 また、「知事が決められるということであれば、もっと早く、教えていただけたら、他の知事もわかりやすかった」と述べ、「誰が一体どういう議論の中で、こういった形になったのか、知りたいって方もいるんじゃないかなと思う。少し落ち着いたら、調べ、教えていただく必要がある」として、組織委に判断のプロセスを明らかにするよう求める考えを示した。(榧場勇太)