トヨタ、南アフリカで工場停止 暴動で従業員の安全確保
三浦惇平
トヨタ自動車の南アフリカの完成車工場が12日から稼働を停止していたことがわかった。同国では、ズマ前大統領の収監を巡って大規模な暴動が起きており、従業員の安全を確保するための措置だという。トヨタが15日、明らかにした。再開時期は未定としている。
工場があるのは同国東部の都市ダーバン。主力車「カローラ」やワンボックス車「ハイエース」、ピックアップトラック「ハイラックス」などをつくる。2020年の生産台数は約9万台だった。
トヨタ広報によると、暴動で主要な幹線道路が使えず、公共交通機関も運休しており、従業員の出勤が難しい状況だという。安全を確保するため、従業員は自宅待機にしている。販売店の一部も営業を停止しているという。(三浦惇平)