「我々は怪物を創ったのか」 米高官電撃訪中から50年

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アメリカ総局長・望月洋嗣
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 ニクソン元米大統領が、米高官による極秘訪中を発表した「ニクソン・ショック」から15日で50年を迎えた。東西冷戦時代の国際秩序の転換につながった歴史的な一歩だった。だが、記念行事を開いた中国とは対照的に、首都ワシントンには、この史実を祝う空気は皆無と言っていい。

 ニクソン氏は1971年7月15日、大統領補佐官だったヘンリー・キッシンジャー氏を、極秘訪中させたことを発表した。最大の狙いは、米国と旧ソ連が対立した東西冷戦のさなか、社会主義陣営のソ連と中国に生じていた亀裂をさらに拡大させることだった。ニクソン氏自身も72年2月に訪中。中国と国際社会との関係改善に道を開いた。

 米国が主導した歴史的な外交努力が、半世紀を経たいま、なぜワシントンで語られないのか。

 「極秘訪中で始まった中国へ…

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