市和歌山・小園も、投打ともに力みは大敵 高嶋仁の目

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(15日、高校野球和歌山大会 県和歌山1-11市和歌山)

 甲子園を目指す市和歌山にとって、いい面も悪い面も出た試合でした。今後を考えると、かえってよかったのではないでしょうか。

 小園健太君(3年)は、三振を取ってあたり前という意識になっていたのか、力んでいるようにみえました。最初から三振を取ろうとするから制球が定まらない。9回全部三振は取れないのだから、打たしていくことも大切。小園君にとっていい薬になったと思います。次からはしっかりした投球ができるでしょう。

 打線も力みがありましたが、二回は力を持っているからこその集中打。一気にコールドに持って行ける打力があります。守備に何度かミスがありましたが、攻撃も守りも100点満点の試合はなかなかありません。修正しながら勝ち上がっていくためには、反省材料がある方がいいと思います。甲子園をつかんだとき、「初戦があの試合でよかった」ということになるかもしれません。

 県和歌山はよく練習をしていたことが分かりました。対戦相手が決まってから、小園君を想定して鍛えたのでしょう。直球に対して振り回すことなく、しっかり当てていました。そういったことも小園君を力ませる原因になり、初回の得点につながったのだと思います。

 安打数こそ少ないですが、強い打球も多く、四回の吉野元君(2年)の二塁打は完璧なあたりでした。練習の大切さを改めて感じさせてくれました。

 (智弁和歌山・前監督)