重さ800キロOKの段ボールいす コロナ禍で技術転用

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近藤郷平
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 素材は段ボールだけだ。それなのに、この丸椅子(スツール)は800キロの重さに耐えられる。開発したのは、自動車や家電の部品をこんぽうする段ボールをつくる中小企業だ。コロナ禍をきっかけに新領域に挑んだ。

■長江紙器

愛知県春日井市。1967年創業。工業用品に特化した、段ボール箱をつくる。長江晃社長は大手重工メーカーの元技術者で、2010年に同社に移り、家業を継いだ。16年から、航空機部品に使う工具の設計開発、製造もおこなう。6月時点の従業員数は34人。

 高さ22センチ、直径は28センチ。人がちょこんと座る大きさだ。愛知県春日井市の「長江紙器」が今春に売り出した。長江晃社長(51)は、「計算上はお相撲さんが数人座っても大丈夫」とアピールする。

■手作りキット 工具も接着剤も不要

 素材は航空機の部品を包む強化段ボール。手作りキットになっており、買った人が組み立てる。段ボールからパーツを外し、全76個のパーツを組み付ける。工具も接着剤もいらない。段ボール断面の波模様も特徴的で、インテリアとしてもおすすめだという。

 同社の事業は、それまですべて法人向け。工業製品の部品にあわせて緩衝材つき段ボールをつくってきた。少ない数の受注でも「素早く対応できるのが強み」(長江社長)という。

■受注が激減 新製品プロジェクト

 ところがコロナ禍で受注は激…

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