「鈍牛」と言われた男、現職に宣戦布告 山口3区の因縁

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高橋豪、太田原奈都乃、中川壮、伊藤宏樹
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 山口県から9人目の首相をめざす参院ベテランと、衆院議長も視野に入れる重鎮が、衆院山口3区の「イス」をめぐり引くに引けぬ因縁の対決を始めた。

 瀬戸内海に面した山口県南西部の山陽小野田市。7月3日、自民党林芳正参院議員(60)は、3区で3カ所目となる事務所開きで力を込めた。

 「私は丑(うし)年で、歩みがのろいと9年間言われ続けた。しかし牛は、いったん前に出たら決して下がることはない」

 「鈍牛」と呼ばれ、所属する自民党宏池会(現・岸田派)の先輩、大平正芳元首相の言葉を引いて自らの心境を明かすと、支援者の熱気は一気に高まった。

 そして同15日。3区最多の有権者が暮らす宇部市での記者会見に臨んだ。「この国のかじ取りをしていくため、衆院議員へのくら替えというハードルを越えなくてはいけない」。首相をめざす決意とともに、宣戦を布告した。

「ラストチャンス」の林氏

 林氏は、林義郎元蔵相の長男…

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