気候変動対策は「業界の使命」 生保協会の高田新会長

小出大貴
[PR]

 新たな生命保険協会長に住友生命保険の高田幸徳社長が7月就任した。記者会見した高田氏は、気候変動対策への投資について「解決に時間がかかる環境問題は、長期の投資をする生保業界と親和性があり、業界の使命として取り組んでいく」と述べた。

 就任は16日付。高田氏は温室効果ガス排出量が多い企業に対し、協会として情報開示を求める方針を示した。気候変動をテーマにしたシンポジウムも開く計画だ。

 生命保険会社は、顧客から集めた保険料を将来の保険金支払いのために運用している。協会に加盟する国内42社の運用資産は3月末で404兆円と、初めて400兆円を超えた。国民年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の約180兆円をしのぐ規模で、機関投資家として存在感を増している。

 高田氏は、来春をめどに加盟各社の新型コロナへの取り組みを集めた報告書をつくることも明らかにした。「海外の生保会社の取り組みも含め、後世に残すものにしたい」と語った。(小出大貴)