スリランカ人女性の遺族、入管庁長官にビデオ開示求める

編集委員・北野隆一
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 名古屋出入国在留管理局の施設に収容中のスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、来日中の遺族が16日、東京・霞が関法務省で、出入国在留管理庁入管庁)の佐々木聖子長官と面会した。収容当時の様子を撮影したビデオ映像の開示を改めて求めたが、入管庁は「現時点ではお示しできない」と拒んだという。

 入管庁はウィシュマさん死亡の経緯についての最終報告を作成中。妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(27)は「姉が(3月に)亡くなって4カ月たったのに、どのように亡くなったかがまだわからない。詳しく調べて、最終報告に全部載せてほしい」と語った。

 佐々木長官との面会に先立ち、2人は入管庁のヒアリングに応じた。ウィシュマさんが来日後、スリランカの家族とどのように連絡をとっていたかを把握したいとして入管庁から協力を求められ、当時の状況を説明したという。

 最終報告の公表の時期について遺族側が佐々木長官らに尋ねると「全力で準備しているが、いつになるかは回答できない」との答えだったという。ウィシュマさんが交際男性から暴力(DV)を受けたと訴えたことや、施設収容中の容体や病院での診療についても尋ねたが、入管庁は「最終報告に向け調査している」との答えを繰り返したという。(編集委員・北野隆一