大学、馬券場隣接を批判 同朋学園理事が反対表明 名古屋競馬場跡地

関謙次
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 中部電力を代表とする企業グループが事業者候補となった名古屋競馬場(名古屋市港区)跡地の開発計画をめぐり、グループに参画する学校法人・同朋学園の理事で建築家の山本理顕氏が16日、市役所で記者会見し、「将来のシンボルゾーンに馬券場をつくるなど考えられない」と批判した。

 事業者は愛知県と市が公募し、6月に中電グループを契約候補に選んだ。近く基本協定を結ぶ予定だ。

 開発は用地の南東区画に場外馬券売り場を移すことが前提で、山本氏によると西隣に同朋大(名古屋市中村区)の移転が計画されている。系列の名古屋造形大の学長でもある山本氏は「ギャンブル施設の隣に教育施設ができていいのか」と疑問視し、2月の学園の理事会で参画に反対したが、賛成が上回ったという。

 山本氏は「計画自体に地域貢献の意図がみられない」とも指摘。6月に開発理念をただす公開質問状を県と市に送ったといい、「要項をつくり直して再公募してほしい」と訴えた。

 名古屋競馬場の跡地は2026年のアジア競技大会選手村に使われる。中電は商業施設や住宅、幼稚園なども整備し、28年のまち開きを予定している。(関謙次)