ロシア旅客機が不時着、全員生還 機体は仰向け「奇跡」

モスクワ=喜田尚
[PR]

 ロシア緊急事態省によると、西シベリアのトムスク州で16日、乗客乗員18人が乗った旅客機が行方を絶った。間もなく捜索隊のヘリコプターがトムスク市の約220キロの地点に不時着した同機を発見。全員の生存が確認された。

 ロシアメディアによると、機体は主脚を上に仰向けになった状態で見つかった。エンジンの不調で飛行できなくなり、パイロットが平原に緊急着陸を試みたという。

 パイロットは足を骨折。乗客らはヘリコプターでトムスクなどの病院に運ばれたが、おおむね打撲などのけがで命に別条はないという。タス通信によると、トムスク州のジュワチキン知事は「操縦士のプロ意識のおかげで奇跡が実現した」と話した。

 不時着した旅客機は地元の航空会社が運航するアントノフAn28型機で、別の都市から南西に約450キロ離れたトムスクに向かっていた。ロシアでは今月6日、極東カムチャツカ半島で別の地元航空会社が運航するアントノフAn26型の旅客機が墜落。ノーボスチ通信によると16日時点で乗客乗員28人のうち22人の遺体が発見され、残る6人も生存が絶望視されている。(モスクワ=喜田尚)