南アの暴動、212人死亡 大統領「民主主義への攻撃」

ナイロビ=遠藤雄司
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 南アフリカ東部クワズールー・ナタール州や最大都市ヨハネスブルクで起きた暴動・略奪について同国政府は16日、累計死者が212人、逮捕者が2554人に上ったと発表した。ラマポーザ大統領は同日夜に演説。暴動について「民主主義に対する意図的、組織的に計画された攻撃にほかならない」と指摘し、扇動した首謀者らの捜査を進めていると明らかにした。

 ラマポーザ氏によると、これまでにショッピングセンターやモール161カ所、倉庫・工場19カ所、酒類販売店161軒の被害が確認された。また、死者のうち半数を超える131人について警察が殺人事件として捜査を開始したという。

 これまでに国防軍2万5千人の配備を指示し、すでに1万人が現場に投入されたとも説明。暴動や略奪は急速に減少しており、ほとんどの地域が落ち着きを取り戻しつつあるとした。同国東部の港湾都市ダーバンとヨハネスブルクを結ぶ高速道路も一時閉鎖されていたがすでに再開され、流通も徐々に回復する見込みという。(ナイロビ=遠藤雄司