カンヌ映画祭、最高賞の行方は 濱口監督作1位の評価も

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カンヌ=佐藤美鈴
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 フランスで開催中の第74回カンヌ国際映画祭は17日(日本時間18日未明)、最高賞パルムドールなど長編コンペティション部門の授賞式があり、閉幕する。日本作品として唯一参加する濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」は現地で高い評価を得ており、期待が高まっている。

 24本が出品されているコンペ部門では、最高賞パルムドール、それに次ぐグランプリ、監督賞などの各賞を9人の審査員が選ぶ。今年は過半数の5人を女性が占めた。選考に大きな力を持つ審査員長は、社会派で知られる米国のスパイク・リー監督が務める。

 11日に公式上映された「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの短編小説を原作に、人間がもつ多面性や複雑な感情をあぶり出した重層的な物語。西島秀俊さんが主演、三浦透子さん、霧島れいかさん、岡田将生さんらが出演する。

 映画誌スクリーンの批評家による星取表で22本まで評価がそろった時点で1位となるなど、海外メディアも軒並み高く評価。現地での評判も高かった。

 米バラエティー誌は「悲しみと再生について描いた、深い感動の物語。村上春樹の短編から感情的な叙事詩を生み出した」。仏ルモンド紙も「魅惑的なロードムービー。親密さを描く偉大な映画作家である日本の監督は、喪の悲しみを背景に、主人公と運転手の間の沈黙と言葉の錬金術を探求している」と評した。

 ただ、昨年は新型コロナウイ…

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