前橋と南スーダン選手、結んだ幼い姉妹 1年半の軌跡

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藤野隆晃
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 東京オリンピック(五輪)に向けていち早く来日した南スーダン選手団が、事前合宿地の前橋市を離れ、本番に挑む。コロナ禍で史上初の大会延期となり、滞在は約1年8カ月と異例の長さに。慣れない日本での生活を支えたのは、地元の人たちだった。

 「厳しい毎日を乗り越えられたのは、前橋のみなさんのおかげ。みなさんの親切を永遠に感謝します」

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壮行会で感謝のメッセージを伝えるルシア選手=2021年7月16日午後8時19分、前橋市千代田町2丁目、藤野隆晃撮影

 前橋市内で16日にあった南スーダン選手団の壮行会。地元の高校生らが集まるなか、選手団唯一の女子選手、ルシアさんが日本語であいさつすると、会場は拍手に包まれた。

片言の意思疎通、距離縮めたのは子供たち

 東アフリカに位置する南スーダンの選手団は、日本がコロナ禍に見舞われる前の2019年11月に来日した。五輪の陸上選手3人、パラの陸上選手1人、コーチ1人。母国での練習環境が整わないため、国際協力機構(JICA)が仲介した。

 昨年3月、大会の1年延期が決まったが、継続したトレーニングが必要なことや選手団が合宿継続を希望していることなどから、市と南スーダン双方で話し合い、滞在延長を決めた。全国から募ったふるさと納税も後押しした。これまでに約3300万円が集まったという。

 「最初の頃は、食事中はしゃ…

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