東海大相模・佐藤が2本塁打 初戦は先発外、競争に刺激
(17日、高校野球神奈川大会 東海大相模12―1横須賀大津)
東海大相模(神奈川)の佐藤優真(3年)が横須賀大津との3回戦に8番右翼で今大会初めて先発出場し、2本塁打3打点の活躍を見せた。チームも六回コールドで勝った。
思い切りのいいスイングで結果を出した。
2点リードの二回、佐藤が直球を振り抜いた打球は勢いよく左翼席に飛び込んだ。そして、五回にもカーブを捉え、左翼ポール際へ2点本塁打を放った。「この夏、個人としてはいい入りではなかったので2本出て良かった」。打撃の調子は良くなかったそうで、神奈川大会初戦は先発から外れ、途中出場で打席には立っていなかった。
今夏の背番号は「7」。今春の選抜大会2回戦では鳥取城北との1―0の試合で二回に適時打を放つなど優勝に貢献した。しかし、毎試合の先発出場を確約された位置にいるわけではない。佐藤もチーム内での争いをしっかりと受け止めている。「この夏、日本一になるためには、争って強い選手がどんどん試合に出ていかないといけない。そういう部分でいい争いになっていると思う」。高校通算本塁打は「15本ぐらい」と数えていない。「打順も関係ない」とチームを優先する。
好きな言葉は「誰かのために」。「チームだったり、家族だったり。寮生活で学びました」。門馬敬治監督は今夏限りで退任する。「調子が悪いときにずっと教えてくれた。『最後は思い切って振っていくことが大事だ』と言われた。日本一になって恩返しがしたい」=サーティーフォー相模原(坂名信行)
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