九回に一挙7失点、創成館が大崎に逆転負け 長崎大会

小川直樹
[PR]

(17日、高校野球長崎大会3回戦 大崎8―4創成館)

 エース対決は、息詰まる投手戦となった。

 大崎の坂本安司君(3年)はこの日、球速140キロ台を記録。緩急をつけた投球がさえた。

 対する創成館の鴨打瑛二君(同)は、それを上回る好投を見せた。195センチの長身からの角度のついた投球で、初戦12安打の大崎打線から6奪三振。わずか1失点で九回表を迎えた。

 直前の松永知大君(3年)の2点本塁打で勝機を大きく引き寄せて迎えたイニング。鴨打君には異変が起きていた。球数が120を超え、左足がつり始めていたのだ。

 「行けるところまで行かせてください」。稙田(わさだ)龍生監督に申し出てマウンドに立った。しかし、先頭打者に中前安打を浴び、続く打者には四球を与えて交代。後続の3人は大崎打線の勢いにのまれ、一挙7失点で試合をひっくり返された。

 ノーシードで迎えた今大会。稙田監督は「勝ち上がってきていないチームで、経験値の差が出た」と敗因を語った。一方で鴨打君については「王者相手に素晴らしいゲームを作ってくれた」と力投をたたえた。

 選手たちが球場を出ると、保護者らが拍手で迎えた。鴨打君は「点差がついて、気の緩みが出たのかもしれない」と悔しさを口にした後で、前を向いた。「これからもっと実力をつけたい」(小川直樹)