二階氏が細田派に「反撃」 群馬1区で「バックアップ」

野平悠一
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 自民党二階俊博幹事長は17日、次期衆院選で群馬1区からの立候補をめざす二階派の中曽根康隆衆院議員=比例北関東ブロック=の後援会の集会に出席し、中曽根氏を支援する考えを示した。同区では、同区選出で細田派の尾身朝子衆院議員も立候補する意向を示しており、二階、細田両派の争いが激化している。

 二階氏は前橋市内で開かれた集会で、中曽根氏について「若手のなかで群を抜いて将来が嘱望される存在だ。将来ある中曽根氏のためにみんなで力を貸してやってください」と強調。同区での公認については直接の言及を避けつつ、「私も東京においてしっかりバックアップをしていくつもりだ」と語った。

 ただ、二階氏はこれまで、党の公認決定について「現職優先」の原則で進める考えを示している。そのため、二階派幹部の河村建夫官房長官が現職の山口3区に、次期衆院選でくら替え立候補を表明した自民参院議員の林芳正元文部科学相に対しては処分も辞さない構えを見せる。

 しかし、この日同席した林幹雄幹事長代理は「(公認決定の議論は)まだまだテーブルの上にも乗っていない。(尾身氏に)決まっているなんていうのは全くデタラメだ」と指摘。「やはり強い方が選挙区で戦ってもらうというのが道理だ」として、競合する立候補予定者に対して党の情勢調査で15ポイントの差をつけた場合は「間違いなくこれで進められるという形になる」と語った。中曽根氏が公認を得る基準を新たに示した。

 さらに林氏は「(中曽根氏も)れっきとした現職だ」と主張した。中曽根氏は現職の衆院議員だが、群馬1区選出の現職ではない。林氏の発言は、尾身氏に優先的に公認が与えられるわけではないとの見方を新たに示したものだが、今後、自民内で公認を争うほかの「競合区」でも整合性を問われそうだ。

 群馬1区をめぐっては、先月25日の尾身氏の集会に細田派出身の安倍晋三前首相が出席。安倍氏は記者団に「公認候補でなくなることは、私はありえないと思っている」とし、尾身氏も「自民党公認というお墨付きを本日いただいた」と語っていた。尾身氏の動きに対して、今回は中曽根氏が後ろ盾とする派閥領袖(りょうしゅう)の二階氏を招いて「反撃」した形だ。(野平悠一)