宇佐海軍航空隊のジオラマ展示 大分・宇佐市民図書館

大畠正吾
[PR]

 太平洋戦争当時、大分県宇佐市にあった宇佐海軍航空隊(宇佐空〈くう〉)の建物や滑走路を再現したジオラマ模型が8月1日まで、宇佐市民図書館で開催中の「平和資料展 戦争の記憶をつなぐ」で公開されている。宇佐空の施設などの詳細な配置がわかったのは初めて。

 宇佐空は1939年、艦上攻撃機などの搭乗員訓練のために発足。戦争末期には特攻機の編成基地になり、81機の154人が特攻で戦死している。

 模型は特攻訓練が最も盛んだった45年3月当時の様子を、縮尺700分の1で再現している。縦横2・7メートルで、司令部や宿舎、飛行機の格納庫、滑走路などのほか、現在の建物や道路も配置している。

 宇佐空の施設は軍事機密だったこともあり、詳しい配置などはわかっていなかった。市教育委員会では昨年度、新たに見つかった宇佐空の写真や米軍機がガンカメラで撮影した映像などを基に調査を実施。模型は調査を委託された県建築士会宇佐支部の「宇佐町並み修景隊」が作成した。

 社会教育課の担当者は「ジオラマでこの地であった歴史を知り、平和の大切さを感じてほしい」と話している。

 平和資料展は市民らから寄贈された衛生兵用鞄(かばん)や慰問帳など76点の当時の資料を展示。午前10時~午後6時(日曜は5時)で、月曜と29日が休み。無料。(大畠正吾)