「世界最大」の花開く 京都府立植物園、臭いにも大喜び
白見はる菜
「世界最大の花」といわれるショクダイオオコンニャクが、京都市左京区の京都府立植物園で16日に開花し、16、17両日に同園で公開された。同園が苦節約30年をかけて開花させたとあって、見学者は一時、約600メートルもの長い列を作った。
園によると、この植物はインドネシアのスマトラ島原産。特徴は大きさだけではなく、「腐った肉」にも例えられる独特の臭いを放ち、花粉を運ぶ虫を誘い込むことでも知られる。
日本で咲くのは21例目。温室内で16日未明に花が開き始め、最大で高さ2・3メートル、直径1・3メートルにもなった。家族で開園前から並んだ京都市北区の寺島悠紗さん(5)は「テレビで見たより大きかった」と話した。
17日には臭いが消えたが、園は気を利かせて、分泌液を詰めた瓶を用意。見学者たちは瓶に鼻を近づけ、「くさっ」「ギンナンみたい」と感想を言い合っていた。
園は1993年から栽培をし…
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