上部は太陽光発電 下部は農園 所沢で稼働

日高敏景
[PR]

 農地に支柱を立てて上部空間に太陽光パネルを設置した「営農型太陽光発電施設」が埼玉県所沢市北岩岡に完成し、5月から発電を始めた。電力の全量を市などが設立する「ところざわ未来電力」が買い取り、市の施設に供給する。再生可能エネルギーの積極的導入と電力の地産地消、遊休農地の活用を図る狙いがある。

 西武鉄道が管理する1・7ヘクタールの遊休農地を利用。太陽光発電施設は三菱HCキャピタルの子会社HGE(本社・東京)が整備し、営農部分は西武アグリ(同・所沢市)が担当する。

 発電容量は989キロワット。発電量の年間予想は111万9千キロワット時で、一般家庭311世帯分にあたる。高さ4メートルの位置にある太陽光パネルの下ではいま、5~6月に植えたブルーベリーやブドウの苗1800本余りが育っている。

 今月9日にあった竣工(しゅんこう)式で、西武ホールディングスの後藤高志社長は「農業と発電事業を両立する新たなビジネスモデル。沿線地域の活性化や雇用創出、環境保全にも貢献すると考えている」とあいさつ。将来的には観光農園化する計画もあるという。(日高敏景)