「龍谷大平安で甲子園に…」 エース無念、後輩へ夢託す

大坂尚子
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(17日、高校野球京都大会 乙訓9―4龍谷大平安)

 試合後、龍谷大平安のエース石田琉稀(3年)は泣き崩れた。「自分以外は100%の力を出していたのに……。みんなに申し訳ない」。全国選手権34回出場の強豪だが、京都大会3回戦での敗退は、1995年(第77回大会)に2回戦で負けて以来の早い敗戦となった。

 味方が追いついた直後の六回、2番手で登板した。だが甘く入った球を痛打され、調子に乗れないまま七回、八回と失点した。九回2死から味方が再び追いつき延長戦に突入したが、十回無死から2連打を浴びたところで降板した。チームはそこから5失点した。

 石田は2014年の選抜大会で優勝した龍谷大平安に憧れて入学した。「自分もここに行って、甲子園で優勝してやる」。この夏が夢をかなえる最後のチャンスだった。コロナ禍で実戦が3カ月近くできなかったが、ブルペンで打者を立たせて投球するなどして練習してきた。「コロナは言い訳にできない。自分の実力のなさです。ここで負けたのが申し訳ない。後輩たちには、自分たちの分を取り戻してほしい」

 試合後、原田英彦監督はコロナ禍でのチーム作りの難しさを話しつつ、「乙訓さんは打撃が磨かれていた。夏の一発勝負の難しさを1、2年生はどう感じたか。次に生かしてほしい」。(大坂尚子)