幹事長に前首相…お墨付き合戦 群馬1区、公認争い激化

2021衆院選自民

松田果穂
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 次期衆院選で群馬1区から立候補を目指す自民党の中曽根康隆氏(39)=比例北関東ブロック=は17日、前橋市内で後援会の役員会を開いた。集会には後ろ盾とする二階俊博幹事長も出席し、支援する考えを示した。

 衆院議員の任期満了まで3カ月あまり。前橋市や沼田市などを含む群馬1区では、中曽根氏と現職の尾身朝子氏(60)が公認候補の座を争って激しいつばぜり合いを繰り広げている。

 登壇した二階幹事長は「若手の中で本当に群を抜いて将来が嘱望される存在」と評し、「中曽根康隆のためにみんなで力を貸してやってください」と、集まった後援会の幹部ら約120人に呼びかけた。

 尾身氏は先月、細田派の先輩に当たる安倍晋三前首相を招き、前橋市内で集会を開いた。安倍前首相は「尾身さんが公認候補でなくなることはありえないと思っている」と発言。尾身氏は「自民党公認というお墨付きを頂いたという大変心強い思いだ」と自信を見せた。陣営はその後、安倍前首相の発言を引用したチラシを選挙区内に配布して、さらに牽制(けんせい)した。

 こうした動きに対し、今回は中曽根氏が公認決定に絶大な力を持つ二階幹事長らを招いて反撃した形だ。

 同席した林幹雄幹事長代理は、チラシの内容にも触れ「(公認問題は)まだテーブルの上にも載っていない。決まっているなんていうのは全くのデタラメ」と非難。「やはり強い方が選挙区で戦ってもらうのが道理」と、党の情勢調査で、競合する他候補と15ポイント以上の差をつければ「間違いなくこれで進められるという形になる」と述べ、従来繰り返してきた「現職優先」と異なる基準も示した。

 中曽根事務所の関係者は「党内トップの幹事長とその右腕の力強い言葉で、後援会の士気も上がった」と手応えを見せた。一方で、地元の自民県議からはこんな声も漏れた。「お互いに力の強い人を出したからといって、最後に決めるのは党本部。地元は静観するしかない」(松田果穂)

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