監督が腰痛になるほど猛練習 計3安打でシード校を撃破

木村浩之
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(17日、高校野球西東京大会 田無3-2専大付)

 田無が打った安打は、わずか3本。全員でつかんだシード校撃破だった。

 専大付の投手が疲れを見せ始めた四回に集中力を発揮し、すべての安打をこの回に集めた。再三のピンチでは三塁手の上西遼真(2年)が好捕を連発。前日の練習では、選手らが予定した倍の本数のノックを志願し、島修司監督が腰を痛めるほど熱意を見せていた。

 この日、特に躍動したのはエース加藤田俊介(3年)。暑さの中で163球を投げきった。

 原動力は、練習の質・量の変化だ。昨年までは、比較的練習量が少ないチームだった。しかし、昨秋に千葉智久監督(現助監督)、今春に島監督が就任。監督と選手が話し合いながら、「勝つために」意識を変えていった。

 加藤田の練習メニューも変わった。冬場は約350メートルを1分で走り、1分間休んで、また走る。それを5本前後繰り返した。帰宅後には定期的にランニング。投球練習も考えながらするようにした。試合の本番に備え、古くなって滑る球ではなく、試合球を使って投げ込みをしたり、梅雨時の開催となる夏の大会を見すえ、あえて降雨時にマウンドに立ったり。球速、切れが磨かれ、春以降、練習試合で成果が現れ、自信をもってこの日に臨んだ。

 九回、1死三塁のピンチ。球が高めに浮き始めたが、残った力を絞りだし、頭も使った。相手が直球狙いとみて、変化球で5、6番を打ち取った。

 試合後、応援席からは「金星じゃない。それだけの練習をしてきた。練習はうそをつかない」などの声が飛んだ。加藤田も「勝つつもりでした。最高です」。笑みがこぼれた。=市営立川(木村浩之)