知名度の低さ自認 近代5種、EXITにいじられたマイナー感売りに

近代五種

坂上武司
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 「この種を、絶やしてはいけない。」

 日本のあるスポンサー企業が開設した近代5種を応援するホームページで、まず飛び込んでくるのがこの言葉だ。「日本における知名度の低さは、もはや『キングオブマイナースポーツ』」と、刺激的な言葉が続く。

 世界では「キングオブスポーツ」と呼ばれても、日本近代五種協会によると、昨年の全日本選手権に参加した選手は29人(5種)。お隣韓国では約300人の競技人口があるといい、その差は歴然としている。

 1912年ストックホルム大会から採用されている伝統競技だが、同協会の冨安一朗事務局長は「五輪33競技に何とかしがみついている。マイナーと呼ばれても誰も否定はしないし、仕方ない」。むしろマイナーを「売り」にしている。

 フェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングという5種類の競技を連続して行う。2009年から射撃とランニングがコンバインド競技となり、その後のレーザーランへ形を変えた。

 02年から(馬術フェンシングを除く)3種競技大会を開くようにして普及を図る。だが、「3種までは育てられるが、5種まで育てるお金がない」(冨安氏)というのが、競技人口が増えない要因だという。

 近代5種が最近話題になったのはお笑いコンビEXITの漫才だ。「(オリンピックの)激レアチケット当たっちゃってる感じ? 競技は?」「近代5種」「ピンと来ない」――という掛け合い。積年のマイナー感がいじり倒されたうえに、新型コロナウイルスの影響で、会場は無観客となった。坂上武司