大阪「不自由展」、混乱なく閉幕 津田氏「意味大きい」

笹川翔平、武田肇
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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、大阪市内で開かれていた「表現の不自由展かんさい」は18日、3日間の会期を終えて閉幕した。会場の外では連日、街宣車による抗議活動があり、中止を求める脅迫文が送りつけられるなどしたが、大きな混乱はなかった。

 閉会後、実行委員会が「多くの市民が自発的に支援に駆けつけ、大阪で表現の自由を守れた」とあいさつした。展示会には期間中延べ約30人の弁護士が待機し、会場の外で約100人の市民が「表現の自由を守れ」といったプラカードを持って立った。一方で、嫌がらせを警戒し、実行委は最後までメンバーの実名公表を見送った。新型コロナ対策もあって整理券を配り、鑑賞できたのは1300人だった。

 18日、会場には「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務めたジャーナリストの津田大介氏も駆けつけ、取材に「『不自由展』が完全な形でできたのは大阪が初めてで意味は大きく、暴力や脅しで表現の自由をつぶせないという全国の先例になる」と話した。

 会場となっている大阪府所有の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)が事前に抗議が相次いだことを受け、利用承認をいったん取り消したが、大阪地裁大阪高裁が実行委員会に会場の利用を認め、最高裁で司法判断が確定した。会場宛てに脅迫文や不審物も届いたが、施設の休館や会期の中断はなかった。(笹川翔平、武田肇)