習志野が木更津総合に敗退 チーム引っ張ったダブル主将

竹中美貴
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(18日、高校野球千葉大会 木更津総合6-2習志野)

 この夏、習志野は「ダブル主将」で戦った。口数が少ない乗松唯人選手(3年)はプレーで、杉山翔太選手(同)は積極的な声かけでチームを引っ張った。

 0―6で迎えた九回裏無死一塁、乗松選手が打席に立った。先頭打者がチーム3本目となる安打で出塁していた。「つないでいこう」と力んでしまい、打球は右翼手のグラブへ。

 1死後、後続が左翼線上への適時二塁打を放ち、チーム初得点。2死二塁、打席は杉山選手に回った。

 「ぜってえ終わらねえぞ!」。ベンチには、涙まじりに叫ぶ乗松選手らの姿が見えた。振り抜いた真ん中少し高めの直球は、中前への適時打になった。

 2019年春夏甲子園出場の習志野は昨秋、県大会地区予選で県船橋に敗退。当時、一人で主将をしていた杉山選手は「長い冬だった」とふり返る。

 チームのモチベーションが落ちないように「春の準備をしよう」と声をかけ続た。春の県大会でベスト8入りするまでチームは立ち直った。大会後、杉山選手の負担を減らそうという小林徹監督の提案で、「ダブル主将」が誕生した。

 今大会、乗松選手は毎試合安打で出塁。5回戦までに1本塁打と4三塁打を放ち、打撃でチームをリードした。しかし、この日の全4打席は凡退に終わった。

 試合後、乗松選手は「後輩に何も残せなかった」と肩を落とした。そんな乗松選手に杉山選手は「1番大きなところで主将を任されて大変だったと思う。選手としても、主将としても頼れる存在だった」。2人で導いた夏が終わった。=ゼットエー(竹中美貴)