保守王国の野党共闘、勝機見えても実現に壁 因縁の歴史

有料会員記事

松沢拓樹
[PR]

 近づく衆院選に向け、野党共闘の行方に注目が集まっている。「保守王国」の九州でも野党候補が一本化し、自民党との一騎打ちに持ち込めれば勝機が高まる可能性がある。だが、各党は比例票の積み上げを重視し、方針や思惑にズレも大きいことから、越えなければならないハードルは高い。

 立憲民主党枝野幸男代表は18日、福岡県筑紫野市であった衆院福岡5区での会合に出席。公認候補として擁立する新顔の堤かなめ県議(60)と並び立ち、「即戦力として一日も早く国会に上がってきていただきたい」と支援を訴えた。

 5区では、自民現職の原田義昭元環境相(76)が9選をめざす一方、自民県議の新顔栗原渉氏(55)も立候補する考えで、保守分裂の可能性が高まっている。

 野党側では、共産新顔の古賀新悟氏(56)も立候補を準備しており、枝野氏は記者団に「一本化すれば勝算が高まる」と語り、共闘を模索する考えを示した。

 5区では政権交代があった2009年を除き、1996年から原田氏の当選が続く。自民の地盤は底堅いが、保守分裂のまま選挙戦に入れば堤氏の勝機も見えてくる。だが、現時点で野党候補を一本化する見通しは立っていない。

 共産は、立憲現職がいる選挙区には候補者を立てない方針だが、比例票の掘り起こしには一定数の選挙区候補が必要との考えから、県内11選挙区のうち5区を含む6選挙区で候補者を決めている。18日に福岡県粕屋町であった共産党県委員会の会合では「県レベルでも共闘を積極的に推進していく」との方針が示されたが、妥協は簡単ではない。

 福岡9区では、9選をめざす…

この記事は有料会員記事です。残り574文字有料会員になると続きをお読みいただけます。