人と会えぬコロナ禍、増える孤独死 特殊清掃員は見た

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細川卓
【動画】孤独死した男性の自宅で、原状回復に当たる特殊清掃員=細川卓撮影
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 誰にもみとられず、自宅でひっそりと亡くなる「孤独死」の発見が遅れるケースが増えている。新型コロナウイルスの感染拡大で周囲の人々との交流が絶たれたことが一因だ。遺族や家主から依頼を受け遺品整理と住宅の原状回復をする特殊清掃員に、同行した。

 断続的に雨が降る蒸し暑い7月の朝。大阪市内の団地の玄関前で、防護服に身を包んだ特殊清掃員が線香をあげる。奥からは、強烈な腐敗臭が鼻を刺した。

 「このにおいだけは、何度現場を経験しても慣れません」

 依頼を受けた遺品整理・特殊清掃会社「関西クリーンサービス」(大阪市東成区)の亀沢範行社長は、そうつぶやくと、黙々とオゾン脱臭機で薬剤をまいていった。トイレ付近では、遺体から溶け出した体液とみられる痕で床が黒く染まっていた。コロナに限らず、あらゆる感染症から身を守るため、暑くても防護服は脱げない。大粒の汗が額から噴き出した。

 2週間ほど前に、ここで67歳の独居男性の遺体が発見された。梅雨の高温多湿で腐敗が進んでおり、死因は不明。死後1カ月ほど経っていたと見られる。

「生きる気力を失っていたんでしょう」

 清掃に立ち会った長男(36…

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