成田空港で国際線の「顔パス」搭乗始まる 顔認証技術で

上沢博之
【動画】成田空港で顔認証の新システム始まる=関田航撮影
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 成田空港で19日、国際線に「顔パス」で搭乗できる新システムの運用が始まった。顔認証技術を使ったもので、空港の自動チェックイン機で顔を撮影、登録すれば、空港内で搭乗までに何度もパスポートや搭乗券を提示する煩雑さから解放される。羽田空港でも同様のシステムの運用がこの日スタート。当面は一部の路線だけだが、航空会社は順次、対象路線を増やす方針だ。

 成田空港では19日午前、日本航空がシカゴ便でこのシステム「Face(フェイス) Express(エクスプレス)」の運用を始めた。旅客は自動チェックイン機でマスクを外して顔写真を撮影。これで顔とパスポート、搭乗券の情報がひもづけられ、マスクを外した状態で顔をカメラに向けるだけで、手荷物を預けたり、保安検査場入り口や搭乗ゲートを通過したりできる。パスポートなどの受け渡しの機会が減るため、新型コロナウイルス対策としても期待されている。一方、出国審査は、この顔認証と連動していない。

 このシステムは、先進的な空港の姿を世界に発信しようと、東京五輪前の運用開始を目指して成田国際空港会社などが今春から実証実験を進めていた。全日空はまずメキシコ便で運用を始める。

 羽田空港では日航が19日から、台北行きの1便のみで運用を始めた。

 成田空港から3人で米国に出張するため、「顔パス」でシカゴ便の搭乗手続きをした愛知県豊田市の会社員、田村竜徳さん(39)は「手続きの時間が短く、便利でスムーズ。パスポートの受け渡しが減り、コロナ対策で毎回手洗いしなくて済むのもいい。また使います」と話した。(上沢博之)