セーフティーバントを3度成功 俊足武器に5安打大活躍

渡部耕平
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(18日、高校野球青森大会 五所川原工・五所川原工科7-8八戸工)

 小技、大技で5打数5安打。五所川原工・五所川原工科の古川尚人(なおと)(3年)は、多彩なバットさばきを披露した。

 その中でも光ったのは小技の方だった。セーフティーバントを3度も成功させた。一回は投手の前に、三回は一塁線に、八回は捕手の前に。いずれも捕球に手間取るような、絶妙な位置に転がした。

 「打ちながら走る」のが特徴だ。球をとらえる直前には、もう左打席からスタートを切っている。持ち前の俊足を武器に、3度とも一気に一塁を駆け抜けた。特に一回、三回にバント安打で進めた走者はいずれも生還し、チームは序盤の流れを作ることができた。

 そのバントは当て方が独特で、球の勢いを殺さず、むしろ利用する。「バットは引きません。止めたまま当てて、狙ったところに転がすのです」。内角の球は一塁線に、外角なら三塁線に。自由自在にバットを操れる。

 スイングしても四回は中堅返しで二塁方向に強く打ち返した。二塁手が追いついたが送球できず、内野安打に。七回は先頭で左越え三塁打を放ち、この回、一時逆転するきっかけとなった。

 八戸工との試合は、両チームで計24安打の打撃戦に。1点差で惜しくも敗れたが、全選手で最多の5安打を放ち、かつ、その巧打を印象づける活躍だった。「臨機応変のバッティングができました。チームの打撃の良さも出た。いい負け方だったと思います」(渡部耕平)