酒井政利さん死去 百恵さんや郷ひろみさんの楽曲生む

定塚遼

 「いい日旅立ち」「魅せられて」など、数多くのヒット曲を世に送り出した音楽プロデューサーの酒井政利さんが16日、心不全のため東京都内の病院で死去した。85歳だった。

 曲のイメージに合わせてインパクトのある曲名をつけることにたけていた。数多くのアーティストを世に送り出したが、中でも山口百恵さんのプロデュースは広く知られ、「いい日旅立ち」「秋桜」「ひと夏の経験」「赤い衝撃」「プレイバックPart2」などといった楽曲のほか、伝説の引退コンサートもプロデュースした。

 1961年、日本コロムビアに入社。青山和子「愛と死をみつめて」などのヒットを生んだ後、68年にCBS・ソニーに移った。

 カルメン・マキ「時には母のない子のように」で同社初のミリオンセラーを記録。ジュディ・オング「魅せられて」、久保田早紀異邦人」、郷ひろみ「よろしく哀愁」、キャンディーズ「微笑がえし」といった歌謡史に残るヒット曲を数多くプロデュースした。

 テレビ朝日系「スーパーモーニング」やTBS系「ブロードキャスター」のコメンテーターを務めるなど、テレビの世界でも活躍した。

 2020年11月には文化功労者として顕彰された。

 通夜・葬儀は近親者のみで営んだ。お別れの会などは、故人の意向でおこなわない。(定塚遼)