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抗体カクテル、どんな人に? 厚労省で審議、販売を承認

有料会員記事新型コロナウイルス

編集委員・田村建二
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 新型コロナウイルス感染症の治療薬として新たに特例承認された抗体カクテル療法は、感染した人の重症化を防ぐ目的で使われる。海外の臨床試験では、感染していない人での発症を予防する効果も示されている。ただ、薬価は高額となることが予想され、どんなケースで使われるべきか、慎重な判断も必要になりそうだ。

 厚生労働省は19日夜、国内での製造販売について審議する部会を開き、特例承認を決めた。

中和抗体をカクテルに

 抗体カクテル療法は、ウイルスが感染するのを防ぐ作用をもつ「中和抗体」と呼ばれる抗体を2種類組み合わせる。感染すると重症化するリスクのある人に対し、静脈への点滴で使われる。

 抗体は、すでに感染して回復した人の体内でできた抗体をもとにするなどしてつくる。

 ウイルスは変異を繰り返していて、抗体が1種類だけだと、防御のすきを突く形で感染してしまうことが懸念されていた。

 この療法では、いろいろな抗体の中から、効果が高いと判断した「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2種類の抗体を組み合わせることで、変異株に対しても高い効果が期待できるという。

重症化リスク、7割減との結果も

 これまでに海外で、この療法について複数の臨床試験結果が示されている。

 肥満や心血管の病気といった、新型コロナの重症化リスクがある人でこの療法を受けた感染者は、受けていない感染者と比べて、入院ないし死亡するリスクが70%低かった。

 感染者と同居している未感染の人を対象とした試験では、この療法を受けた人の方が、感染して発症するリスクが81%低かったという。

 また、無症状の感染者が発症するリスクを31%抑えたことも確認された。

 この療法は、米国のバイオ企業が開発。新型コロナに感染したトランプ前大統領が昨秋に使ったことで話題になった。トランプ氏は感染後すぐに回復したが、この療法が効いたのかどうか、科学的にはわかっていなかった。

 ウイルスの細胞への感染を防ぐという作用の特徴から、主に使われるのは、感染の初期の段階になる。

 東京理科大名誉教授の千葉丈…

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