新たに国宝となる伊藤若冲の代表作ずらり 九博で展示

上林格
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 国宝に指定されることになった江戸時代の絵師・伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800)の代表作「動植綵絵(さいえ)」の一部が九州国立博物館福岡県太宰府市)で20日から始まる「皇室の名宝」展で公開される。全30幅のうち12幅を前・後期に各6幅ずつに分けて展示する。

 若冲が40~50代に制作に没頭した濃彩画。鳥や草花、魚、昆虫などが絹地に細密な手法で描かれている。1999年から6年かけて修理され、様々な顔料を用いた重ね塗りによる濃淡、裏彩色など技法の解明が進んだ。同展では、鎌倉時代絵巻物「蒙古襲来絵詞(えことば)」など宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品が紹介されており、新たに国宝に指定される5件中4件がみられる。8月29日まで。(上林格)