運転手を危険運転致死傷罪で起訴 八街の児童死傷事故

多田晃子、伊藤繭莉
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 千葉県八街(やちまた)市で飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、千葉地検は19日、トラック運転手の梅沢洋容疑者(60)を自動車運転死傷処罰法の危険運転致死傷罪で起訴し、発表した。

 県警によると、事故は6月28日午後3時25分ごろ発生。八街市八街の市道で下校中の市立朝陽(ちょうよう)小の児童5人が巻き込まれ、男児2人が死亡。女児1人が意識不明の重体となり、男児2人が重傷を負った。トラックを運転していた梅沢容疑者の呼気からは、基準値を上回るアルコールが検出された。

 県警は当初、同法の過失運転致傷容疑で現行犯逮捕した。その後、飲酒の影響により正常な運転ができない状態で事故を起こした可能性があるとみて、法定刑がより重い危険運転致死傷容疑に切り替えて、千葉地検に送検した。

 県警が適用した危険運転致死傷罪(同法3条)は、アルコールまたは薬物の影響により正常な運転が困難な状態に陥り、人を死傷させた者の処罰を定めたもので、人を死亡させた場合は15年以下の懲役と規定されている。一方、過失運転致死傷罪(5条)の刑は「7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金」などとされている。

 捜査関係者によると、梅沢容疑者は「家で飲むためにコンビニで酒を買い、高速道路のパーキングエリアに止めた車内で、昼食を食べている時につい飲みたくなって飲んだ」との趣旨の供述をしているという。

 また、事故当時の状況については、小学生の列に「気づかなかった」と説明。現場近くの防犯カメラには、トラックが緩やかに左に進みながら電柱に衝突する様子が映っていた。

 県警や地検は、梅沢容疑者が事故当時、飲酒の影響で正常な運転が困難な状態だったかを調べていた。(多田晃子、伊藤繭莉)