フレッシュな早実、シード校破る 1年がランニングHR

坂名信行
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(19日、高校野球西東京大会 早稲田実6―0佼成学園)

 西東京大会で早稲田実がシード校の佼成学園を破って4回戦に進出した。今夏の早稲田実は、ベンチ入りメンバーに1年生5人、2年生4人が入る若いチーム。その1年生の1人で五回から遊撃手で途中出場した深谷空(そら)が、4点リードの五回、中越え2点ランニング本塁打を放ち、試合を決めた。

 公式戦初本塁打がランニング本塁打になった。五回1死二塁、途中出場からすぐに打席が回ってきた。直球を振り抜き、外野を抜けるボールを確認。一塁を蹴った時点で「外野がまだ追いかけていたので狙えると思った」。一気に三塁を蹴って、本塁に滑り込んだ。

 「打撃より守備が持ち味」と自分でも認める守備固め。この試合の前にも和泉実監督から試合の途中での起用を告げられていた。

 愛知県豊田市出身。1年生の清宮幸太郎日本ハム)らで4強まで勝ち進んだ2015年夏の甲子園を見て早稲田実に憧れた。

 この試合に遊撃手で先発出場したのは同じ1年生の山本蒼空(あおい)。ただ、ライバル意識はない。「試合に出た方ががんばる。『エラーしてもいいから思い切りやれよ』と声をかけてくれる3年生のためにプレーしたい」と力強く言った。

 この試合を「(最初の)大山だった」と振り返った和泉監督。八回途中まで無失点に抑えた先発右腕の石島光騎(2年)もたたえつつ、「深谷にとっては打撃で自信になると思う。それに山本に火が付く。この一打でチームが良くなってくるのかな」とチーム全体の成長を期待した。=スリーボンド八王子(坂名信行)