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感染増えても規制緩和する欧米 カギ握るブースター計画

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ロンドン=金成隆一、ワシントン=合田禄
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 新型コロナウイルスの感染報告が1日で5万人を超える英国が19日、人口の8割超を占め、首都ロンドンがあるイングランドロックダウン都市封鎖)の法的規制をほぼ解除した。政府は10万人に増える事態も想定するが、ワクチンで重症化は抑えられると判断した。ワクチン接種が進む米国でも、「コロナとの共生」への模索が始まっている。(ロンドン=金成隆一、ワシントン=合田禄)

 6万人以上の観客で盛り上がったスタジアム。大歓声が響くが、マスク姿の人はほとんど見当たらない。ロンドンで11日に開かれたサッカー欧州選手権の決勝は、規制解除を先取りしたような光景となった。

 ジョンソン英首相が規制解除の見通しを発表したのは5日。5月には感染報告が1日2千人を下回る日もあったが、インドで見つかった変異株(デルタ株)の広がりで再び感染が急増。「19日までに5万人になるかも」との見方も示していた。

 その言葉通り、16日に5万人を突破。6万人を超えた今年1月のピークに迫る勢いだ。「夏に10万人に達する可能性がある」とみていたジャビド保健相も17日に自身の感染が確認された。ジョンソン首相まで自主隔離となったが、解除の決意は揺らがなかった。

 理由は「ワクチンの接種で感染者の重症化や死亡を減らせる」と判断しているからだ。英国では成人の68%が2回の接種を完了。死者数は増加傾向がみられるが、1日10~60人前後の水準で、1千人台が続いた1月より大幅に少ない。

 天候に恵まれ、学校が休みになる夏に、「社会をオープンにできなければ、いつ平常に戻れるんだ」(ジョンソン氏)という思いもある。

 規制解除を歓迎する声も根強い。英中部コベントリーの食糧配布所から出てきたチャーリーさん(22)は、16歳で学校を卒業して以来働いていた飲食店がコロナ禍で閉店し、無職に。規制が解除されれば、働き口を見つけやすくなると期待している。「政府の規制は厳しすぎる。1匹のハエを殺すのにハンマーで机までたたき壊しているようなもの。壊されたのは、私の暮らしだ」

 北アイルランドでも26日に一部規制が緩和される予定。スコットランドでも今月19日に規制レベルが最も下がり、来月9日に主な規制が解除される見込みだ。

インフルエンザのような共存ウイルスに」

 英国はさらに先を見て、3回…

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