「ソフトボール版二刀流」生むDPって? 野球のDHとは微妙に違う

ソフトボール

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 ソフトボールには、野球と異なるルールが、多く存在する。先発メンバーの守備位置欄に「DP(指名選手)」という役割があるのも、その一つ。野球の「DH(指名打者)」とは、何が違うのか。

 公認野球規則には、「DH」の定義が載っている。

 「先発投手または救援投手が打つ番のときに、他の人が代わって打っても、その投球を継続できることを条件に、これらの投手に代わって打つ打者を指名することが許される」

 「投手の代わりの打者」という意味だが、ソフトボールはやや違う。指名選手が入ることで、打撃をしない出場選手は、投手に限らない。

 たとえば9日に行われた日本代表とメキシコ代表の練習試合。森さやかが「4番DP」に、藤田倭(やまと)が「7番投手」に名を連ねた。

 すると、打撃をしない野手が出てくる。この日は、遊撃手の渥美万奈が入った。ソフトボールではこの選手を「FP(フレックス・プレーヤー)」と呼ぶ。

 「FP」が投手なら、野球の「DH」制の運用とほぼ変わらないが、打撃も非凡な藤田が先発投手を務めると、こうしたことが起きる。

 「FP」は「DP」の打順で打撃ができ、「DP」は「FP」以外の守備位置にもつける。後者の場合、守備位置がなくなった野手は、「OPO(打撃専門選手)」として、それまでの打順で打席に立てる。

 日本ソフトボール協会によると、「DP」は2002年の国際ルール改正で採用された。主な理由は「少人数のチームでも、選手をフル活用できるため」。東京オリンピック(五輪)は野球24選手に対し、ソフトボールは15選手と少ない。

 ソフトボールにはこのほか、先発メンバーが交代した後、元の打順に限って1度だけ再出場することができる「リエントリー」。2死の状態で走者に捕手がいるとき、次の守備に備えて防具を着用させるために代走を送ることができる「テンポラリーランナー」など、特有のルールがある。