全国の文化財を地図で一覧 奈文研がウェブ公開スタート

岡田匠
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 独立行政法人国立文化財機構・奈良文化財研究所奈良市、奈文研)が、全国の文化財を地図上で一覧できる無料のウェブサービス「文化財総覧WebGIS」(https://heritagemap.nabunken.go.jp/別ウインドウで開きます)の運用を20日から始める。全国の約61万件の文化財のデータを収録する。

 奈文研によると、収録対象は、文化庁地方自治体、奈文研などが公開するデータのうち、位置情報が明確な文化財。古墳などの遺跡、史跡、神社仏閣などの建造物、絵画、仏像など広範囲にわたる。未指定の文化財も含まれている。このほか平城宮平城京から出土した約3万件の木簡データも盛り込んだ。

 所在地や種別、時代ごとに検索もできる。奈文研や自治体による文化財調査の報告書も見られるという。

 文化財の所在地を表示する地図には、国土地理院産業技術総合研究所などの地図や色別標高図、活断層図など19種類を用いた。360度の風景を見られるグーグルストリートビューでも文化財がある場所を見られるようにした。年内には、ヨーロッパで展開されている考古学ポータルサイト「ARIADNE plus」との連携もめざす。

 システムを研究開発した奈文研の高田祐一研究員は「文化財を通じた地域の魅力発信や学校教育での活用、町づくりや地域の防災計画に生かすことができる」と話す。(岡田匠)