五輪、濃厚接触でも出場可 懸念されるモラルハザード

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枝松佑樹、阿部彰芳
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 東京五輪パラリンピックに出場する選手が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者であっても、試合6時間前のPCR検査が陰性なら出場できるというルールが急きょ作られた。さらに感染を広げてしまうリスクはないのだろうか。

 18日、南アフリカ男子サッカー代表チームの2選手が陽性と判明し、19日にはチームの21人が濃厚接触者と判定された。同国は22日、1次リーグ初戦で日本と東京で対戦する予定だ。

 国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は、試合直前のPCR検査について、選手が毎日検査を受けて陰性が確認されている前提であれば、「感染リスクはかなり下げられるだろう」と評価する。

 ただ、「陽性になればチームとして出場できない可能性がある中、きちんと検体を提出してもらえるかが重要だ」と指摘する。

 また、南アの選手らがすでに練習を再開したことについても、「ウイルスには長めの潜伏期がある。検査が陰性でもウイルスを持っていれば感染を広げ、クラスターが起こりうる」と話す。

 日本戦の後、南アの選手から陽性者が出れば、日本が次の対戦国から試合を断られる可能性もあるとして、「五輪の延期が決まってから1年も時間があった。出場できなくなれば選手の人生を狂わせる可能性だってある。もっと早くルールを示し、すべての選手に納得して来日してもらうべきだった」と話す。

 競技そのものによる感染リスクはどうか。

 和田教授は「競技によってリスクは違う。例えばサッカーよりも柔道やレスリングの方が接触は多く、感染リスクは高いだろう」「本来、大会主催者が事前に競技ごとに感染リスクを評価し、対策を練っておくべきだった」と指摘する。

 一方、女子サッカー「なでし…

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