「せっかくだからマダニ」 のぞいてみた「虫屋」の世界

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東谷晃平
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 観察、採集、飼育。虫をこよなく愛する人は自分たちのことを「虫屋」と呼びます。その世界を少しだけのぞいてみました。

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 「今夜は、虫屋が集まっています。」

 名古屋市南区のあるビルの扉には毎月第1、3木曜になると、こんな紙が貼られる。扉を開け、狭い階段を2階に上がると、約30万もの標本が入った棚が目に飛び込んでくる。

 午後7時、その傍らに虫屋たちが集まり始めた。

 「こんなに大きいマダニ見たことない。せっかくだから持って来たよ」

 参加者の一人、岩田圭二さん(66)が、ブルーベリーほどの大きさのマダニが入った透明な袋をカバンから取り出した。数人が身を乗り出し、食い入るように見入る。

 「今年は例年よりも(虫が)少ない気がする。昼と夜の寒暖差が激しいからかな」

 「あそこでこの虫を見つけた。今年はもう出てきてた」

 虫屋たちの主な目的は情報交換だが、話が脱線することもある。

「虫屋」の集まりに参加するなかには、新種を見つけたことがある人も。そんな人たちの虫探しにも同行してみました。記事後半で紹介します。

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