八ケ岳・甲斐駒ケ岳に小淵沢駅から「山タク」発車

佐藤純
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 山梨県北杜市とスポーツウェアの「ゴールドウイン」は、JR小淵沢駅と八ケ岳南アルプスの甲斐駒ケ岳などの登山口を結ぶ登山者用の「MOUNTAIN TAXI(マウンテン・タクシー)」の運行を、7月に始めた。ネット予約が必要だが、利便性を高めて登山客の増加につなげようとしている。

 通称「山タク」。乗客が最大6人乗れる専用車両の車体に、「MOUNTAIN TAXI」の文字と等高線が描かれている。2日に走り始めた。11月8日までの毎週金~月曜と祝日に運行する。

 南アルプス方面の行き便は午前9時に小淵沢駅発、帰り便は午後4時に尾白川渓谷駐車場発。八ケ岳方面の行き便は午前10時小淵沢駅発、帰り便は午後3時観音平駐車場発。どの便もJRの特急あずさとの連絡を考慮した時間に設定されている。いずれも片道20分程度かかる。専用サイトで前日午後5時までに予約することが必要で、料金は片道一律1人千円。

 10日朝、東京都内からやって来た男性は、甲斐駒ケ岳に登るため南アルプス方面への便に乗り込んだ。SNSで「MOUNTAIN TAXI」のことを知り、予約したという。「普通のタクシーだと片道4千円ほどかかるようなので、助かります」と話した。

 県の調査によると、一昨年、八ケ岳高原周辺を訪れた観光客は222万人、甲斐駒ケ岳などは133万人。北杜市はこれらの山々に囲まれた「山のまち」だが、市によると、小淵沢駅と登山口を手頃な値段で結ぶ交通手段が課題だった。山々を活用して地域の活性化を目指す協定を昨年1月に結んだ市とゴールドウインが、利便性を高めて登山者を増やすために山タクを始めることにした。

 実際に車両を走らせるのは地元のタクシー会社。「MOUNTAIN TAXI」として走る時間以外は、通常のタクシーとして走るという。(佐藤純)