第4回1年ぶりの団体戦 競技かるたで初V狙う わかやま総文

大畠正吾
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 第45回全国高校総合文化祭が7月31日から和歌山県で開催されます。検温や一般観覧の制限などの感染対策を取りながら、全国から高校生が集い、日頃の成果を披露します。全22部門の参加校の一部を紹介します。

 「畳の上の格闘技」。競技かるたはそう呼ばれる。1対1で、百人一首の下(しも)の句50枚を上(かみ)の句を聞くと同時に取り合う。

 大分県立中津南高校かるた部(部員16人)の7人は、県立高田高校の生徒と8人のチームを組んで団体戦を戦う。県内の高校では唯一のかるた部。部をお目当てに進学先に選んだ部員も多い。

 先輩の競技かるた永世クイーン、楠木早紀さんらが2005年に創部し、06年に高校3大タイトルのうち全国選手権を制した。かるたグランプリでも優勝しており、まだ準優勝しかない総文祭にかける思いは強い。

 出場部員の多くが小中学生から「諭吉の里中津かるた会」などで競技経験を積んでいる。かるた部を創部から指導する守山達夫さん(66)は「経験のある子を見て、初心者も力をつけていく」。

 練習はほぼ毎日あるが、全国の強豪校に比べると時間が短いのが悩み。それを基本の重視と集中力で補う。札を取る動作を1人で繰り返す「素振り」や、札の暗記に力を入れる。メインは約1時間半の練習試合だ。張り詰めた空気の中、本番さながらに札を取り合う。部長の大塚ひかるさん(3年)は「熱心な指導者と毎日札にふれていることがうちの強み」と言う。

 昨年度はコロナ禍で大会や競技がなく、部員の多くは初めて全国の舞台で戦う。主将の安部捺希(なつき)さん(3年)は「団体戦を1年間戦っていないのは不安だけど、みんなでかるたがとれるのは最後なので楽しみたい」と話している。(大畠正吾)

連載わかやま総文2021(全20回)

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