東京で熱中症の搬送急増、1日100人超も 対策は

増山祐史、岩田恵実、角詠之
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 猛暑が続き、各地で熱中症とみられる人の救急搬送が増えている。東京消防庁によると、東京都内(速報値、稲城市と島しょ部を除く)では梅雨が明けた16~19日で計354人(速報値)に上った。死者も1人いた。全国的にしばらく暑い日が続く予報で、各地の消防などがエアコンの適切な利用やこまめな水分補給などを呼びかけている。

 東京消防庁によると、16~19日で搬送が最多だったのは19日の137人。八王子市練馬区で今夏の都内初となる猛暑日(35度以上)を記録し、豊島区では暑さが原因とみられる道路の陥没が起きた。一方、ほかの日も厳しい暑さで、搬送された人は16日82人、17日72人、18日63人といずれも梅雨期の倍以上だった。時間帯は日中が目立つが、夜間も少なくないという。

 搬送されるのはお年寄りが多い。東京消防庁が昨年6~9月に搬送した5796人のうち3327人(57%)は65歳以上だった。

 ただ、若年層も油断大敵だ。今月16日には中央区の中学校で体育の「発表会」中に、生徒8人が病院に運ばれた。梅雨の晴れ間だった12日は、ビニールハウスの畑を見学していた杉並区の小学生9人が搬送された。

 熱中症は死者も多い。東京都監察医務院によると、都内では昨年6~9月に262人が死亡した。

 今年も7月10日、文京区の建築現場で70代男性が亡くなった。18日には品川区の90代男性もエアコンのない室内で亡くなったという。

 熱中症を防ぐため、消防や環境省は、エアコンや扇風機の適切な使用▽涼しい服装や帽子、日傘の利用▽こまめな水分・塩分補給▽検温――などを呼びかけている。また、コロナ対策でマスクを着けている場合は激しい運動や作業を避け、屋外で周囲と十分な距離がとれる際は外すよう求めている。(増山祐史、岩田恵実、角詠之)

簡単にできる熱中症対策

◎防ぐために

・のどが渇く前にこまめな水分・塩分補給

・涼しい服装や帽子、日傘の利用

・高温、多湿、直射日光を避ける

・エアコンを適切に使う

・30分程度の「ややきつい」運動で暑さに体を慣らす

熱中症とみられる症状が出たとき

・涼しい場所に避難し、ボタンやベルトを緩め、氷袋などで首やわきの下、太ももの付け根を冷やす

・水分や塩分を補給する

・呼びかけに応じない場合はすぐに医療機関を受診

※消防や環境省などによる